23年前の夏の記憶と、新たな少女失踪事件。刑事・相馬が追う二つの事件の糸が、残された不可解な印を通じて繋がっていく。日本推理作家協会賞候補作となった太田愛の『幻夏』は、冤罪をテーマに描かれた『犯罪者』シリーズの第2作。
本記事では、切なさと謎が交錯する本作のあらすじと魅力を、実際に作品を読んだ筆者が詳しく解説していきます。
『幻夏』あらすじ
『幻夏』の簡単なあらすじを紹介します。
あらすじ:幻夏
刑事・相馬は、少女失踪事件の捜査中に現場で不思議な印を発見し、23年前の夏の記憶が蘇ります。
親友であった同級生が台風の翌日に川岸でランドセルを残し失踪し、流木に奇妙な印が残されていました。失踪した少年の行方と印の意味は謎のまま。
この事件を追う中で、相馬の前に恐ろしい罪が浮かび上がってきます。
特徴:幻夏
角川書店から2013年に出版されました。日本推理作家協会賞候補作です。
こんな人におすすめ
- ミステリーが好きな人
- 切ない物語が好きな人
『幻夏』 | 情報 |
---|---|
著者 | 太田 愛 |
出版社 | 角川書店 |
発行年 | 2013年 |
ページ数 | 395ページ |
受賞・候補歴 | 日本推理作家協会賞候補作 |
メディアミックス | – |
『幻夏』感想・レビュー
『幻夏』
— しょーだい (@shodai88420206) January 20, 2024
昼に買って一気読み。
『犯罪者』『天上の葦』もおもろかったけど、今回も良かった。太田愛すごいわ。題材が冤罪で重めだったけど、話の展開とかスピード感がえぐい。。。
よきだった。
#読了
— たま🐱にゃん (@tamanyan0403) January 16, 2024
幻夏(太田愛)
ボケた私は「犯罪者」より先にこっちを読んでしまいました…
盛大に自分で自分にネタバレを喰らわしてしまった😭
冤罪で人生が変わってしまった人々の苦しく切ない物語です。
『幻夏』(太田愛、角川文庫、2017年)を読み終える。冤罪って、ほんとうに辛すぎる。日本の警察や司法の構造的問題に切り込みつつ、ミステリとしても十分読み応えあり。『犯罪者』『天上の葦』も読まなきゃな~。
— 長久啓太(岡山県学習協) (@okayamagaku) January 14, 2024
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『幻夏』あらすじと感想のまとめ
太田 愛さんは、ほかにも『未明の砦』などを発表しています。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。