『犯人に告ぐ』あらすじと感想【ネタバレなし】劇場型捜査の警察小説|シリーズ4作の順番とAudible版

『犯人に告ぐ』の書評(聴く書庫 No.053)

『犯人に告ぐ』は、雫井脩介さんが2004年に双葉社から出した警察小説です。行き詰まった連続児童殺害事件の捜査で、神奈川県警は現役の捜査官をテレビのニュース番組に出演させ、犯人に呼びかける――その「劇場型捜査」を描きます。第7回大藪春彦賞の受賞作です。

筆者(ヒロキタナカ)はAudibleで聴きました。感想は面白かったの一言で、とくに劇場型捜査の緊張感が良かった作品です。

この記事では、ネタバレなしのあらすじと感想、完結編までのシリーズ4作の順番、映画とAudible版の情報をまとめます。

この記事のポイント

  • 2005年の大藪春彦賞の受賞作。2004年の週刊文春ミステリーベスト10で1位
  • 筆者の感想は「面白かった」。テレビを使った捜査の緊張感が良い
  • シリーズは全4作。2025年10月の『暗幕の裂け目』が完結編(版元の紹介)
  • Audibleではシリーズ4作とも聴き放題の対象(2026年11月時点)
目次

『犯人に告ぐ』の基本情報

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項目内容
著者雫井脩介
出版社・刊行双葉社・2004年7月(単行本)。初出は「小説推理」2003年2月号〜2004年2月号
文庫双葉文庫・上下巻(2007年9月)/1冊にまとめた文庫合本版(2025年8月)
受賞・ランキング第7回大藪春彦賞(2005年)/2004年 週刊文春ミステリーベスト10 第1位/2005年 本屋大賞 7位/「このミステリーがすごい!」2005年版 第8位
映像化映画(2007年11月3日公開・監督 瀧本智行・主演 豊川悦司)
Audible上巻 9時間2分・下巻 8時間26分・ナレーター 岐部公好・聴き放題の対象(2026年11月時点)

『犯人に告ぐ』のあらすじ(ネタバレなし)

川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査が行き詰まり、神奈川県警は異例の手に出ます。現役の捜査官をテレビのニュース番組に出演させ、犯人に呼びかけるのです。

選ばれたのは、6年前の誘拐事件で捜査に失敗し、記者会見でも失態を演じた巻島史彦警視。こうして、テレビを舞台にした「劇場型捜査」が始まります。

※あらすじは、版元(双葉社)の内容紹介の範囲にとどめています。

『犯人に告ぐ』をAudibleで聴いた感想

劇場型捜査の緊張感が面白い

面白かったのは、捜査がテレビの画面を通して進んでいく劇場型捜査の緊張感です。犯人に呼びかける役を担うのが、過去に会見で失敗した巻島だという設定もあって、番組に出るたびに「今度はうまくいくのか」という緊張が続きます。

警察小説ですが、聞き込みや取り調べだけでなく、メディアをどう使うかが物語の軸になっているのが、この作品ならではの読みどころです。

Audible版は上下巻で合計17時間28分

Audible版は上巻9時間2分・下巻8時間26分で、合計17時間28分です。ナレーターは岐部公好さんで、上下巻とも聴き放題の対象です(2026年11月時点)。

『犯人に告ぐ』はAudibleで聴けます

雫井脩介「犯人に告ぐ」シリーズはAudible(オーディブル)でオーディオブックとしても配信されています(聴き放題の対象。2026年11月時点)。耳でも十分に楽しめるサスペンスです。

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Audible版内容
ナレーター岐部公好
再生時間上巻 9時間2分/下巻 8時間26分
聴き放題対象(2026年11月時点)
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※30日間の無料体験あり・いつでも解約できます(2026年7月時点)

『犯人に告ぐ』シリーズを読む順番(刊行順)

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書名刊行とAudible
1.『犯人に告ぐ』単行本 2004年7月/Audible 上 9時間2分・下 8時間26分
2.『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』単行本 2015年9月/Audible 上 8時間48分・下 7時間44分
3.『犯人に告ぐ3 紅の影』単行本 2019年8月/Audible 上 10時間2分・下 8時間51分
4.『犯人に告ぐ4 暗幕の裂け目』単行本 2025年10月/Audible 16時間51分

版元の紹介では、4作目の『暗幕の裂け目』がシリーズ完結編です。Audibleでは4作ともナレーターが岐部公好さんで、すべて聴き放題の対象です(2026年11月時点)。この記事の感想は1作目のものです。

映画『犯人に告ぐ』(事実だけ)

2007年に映画化されています。監督は瀧本智行さん、脚本は福田靖さん、巻島史彦役は豊川悦司さんです。WOWOW FILMSの第1弾として、劇場公開(2007年11月3日)に先立つ6月24日にWOWOWで放映されました。

『犯人に告ぐ』はこんな人におすすめ

  • 警察小説が好きな人
  • メディアと捜査の駆け引きを描く話が好きな人
  • 完結したシリーズを順番に追いたい人(全4作)

『犯人に告ぐ』についてよくある質問

シリーズは何作ありますか?

4作です。『犯人に告ぐ』(2004年)、『闇の蜃気楼』(2015年)、『紅の影』(2019年)、『暗幕の裂け目』(2025年10月)の順で、版元は4作目を完結編と紹介しています。

文庫で読めますか?

双葉文庫の旧版は上下巻(2007年9月)です。2025年8月には、1冊にまとめた文庫合本版が出ています。

Audibleで聴けますか?

シリーズ4作とも聴けて、すべて聴き放題の対象です(2026年11月時点)。ナレーターは4作とも岐部公好さんです。

『犯人に告ぐ』あらすじと感想のまとめ

『犯人に告ぐ』は、テレビのニュース番組を通して犯人に呼びかける「劇場型捜査」を描いた警察小説です。筆者は、番組に出るたびに続く緊張感を面白く聴きました。

シリーズは完結編『暗幕の裂け目』まで全4作で、Audibleでも4作とも聴き放題で追えます。ほかの警察小説は、次の記事にまとめています。

Audibleで聴けるおすすめのミステリーは、こちらにまとめています。

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