【体験談】静岡移住で後悔しないために!東京から移住した筆者が語るメリット・デメリット

静岡市と富士山
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近年、リモートワークの普及やライフスタイルの変化に伴い、地方移住への関心が高まっています。中でも静岡県は、首都圏からのアクセスが良く、温暖な気候と豊かな自然環境から、移住先として常に高い人気を誇ります。

筆者は横浜市で生まれ育ち、都内での居住・勤務を経て2022年に静岡市へ移住しました。本記事では、東京圏での暮らしと比較しながら、静岡移住のリアルなメリット・デメリット、そして後悔しないためのポイントを、自身の体験に基づいて詳しく解説します。

※最新かつ正確な情報については、ご自身で各公式サイトや窓口にてご確認をお願いいたします。

目次

静岡移住で感じた5つのメリット【東京暮らしと比較】

静岡移住で感じた5つのメリット【東京暮らしと比較】

実際に移住してみて、静岡での暮らしは想像以上に快適でした。特に東京での生活と比較して感じた、大きなメリットを5つご紹介します。

首都圏との絶妙な距離感

静岡県は「地方」でありながら、首都圏とのアクセスが抜群に良いのが最大の魅力です。

  • 新幹線: 東京駅から静岡駅まで「ひかり」で約1時間、「こだま」で約1時間半。急な出張や、友人との予定も調整しやすいです。これは、他の多くの地方都市にはない大きなアドバンテージと言えます。
  • 価格: 自由席であれば片道約6,000円。日帰りも十分可能な距離です。
  • : 新東名高速道路を使えば、東京ICから静岡ICまで2時間弱。大きな荷物がある時や、家族での移動に便利です。

所要時間はあくまで交通状況が良好な場合の目安です。週末や連休などは渋-滞により大幅に時間がかかることがあります。

年間通して温暖で過ごしやすい気候

「静岡は暖かい」というイメージ通り、年間を通じて気候が非常に穏やかです。

  • 冬の暖かさ: 真冬でも氷点下になることは稀で、雪はほとんど降りません。東京の冬の厳しい寒さが苦手だった筆者にとって、これは非常に大きなメリットでした。暖房費の節約にも繋がります。
  • 日照時間: 全国トップクラスの日照時間を誇り、一年を通して晴れの日が多く、洗濯物がよく乾きます。日中の日差しが暖かく、心も晴れやかになります。

同じ静岡県内でも、御殿場市や川根本町といった山間部では冬の冷え込みが厳しく、積雪もあります。移住を検討する地域の気候は、個別に確認することをおすすめします。

生活コスト、特に家賃が抑えられる

移住の大きな動機の一つが生活コストの削減でした。特に住居費は、東京と比較して大きな差があります。

  • 家賃相場: 例えば、東京23区の1LDKの家賃相場が15万円前後なのに対し、静岡市の中心部であれば同じ条件で7〜8万円程度。同じ家賃で、より広く、より新しい部屋に住むことが可能です。
  • 食費: 新鮮な野菜や魚介類が安く手に入るため、自炊派にとっては食費も抑えられます。スーパーには地産地消コーナーが充実しており、旬の味覚を気軽に楽しめます。

家賃相場は物件の築年数、駅からの距離、設備などの条件によって大きく変動します。あくまで参考の目安としてお考えください。

日常の中に「豊かな自然」がある

静岡の魅力は、何と言っても海、山、川といった自然との距離が近いことです。

  • : 静岡市なら、中心部から自転車で20分も走れば美しい海岸線(用宗海岸など)にたどり着きます。仕事終わりに夕日を見に行くだけで、最高のリフレッシュになります。
  • : 少し車を走らせれば、安倍川の上流や日本平など、ハイキングやキャンプを楽しめる場所が豊富にあります。富士山が日常の風景に溶け込んでいる贅沢さは、何物にも代えがたいです。
  • アウトドア: サーフィン、釣り、登山、キャンプなど、趣味の選択肢が格段に増えました。

食の宝庫!何を食べても美味しい

静岡は海の幸・山の幸に恵まれた「食の都」です。

  • 海産物: 清水港や焼津港で水揚げされるマグロやカツオ、駿河湾でしか獲れない桜えびや生しらすは絶品です。
  • 農産物: 全国的に有名なお茶やみかん、わさび、メロンなど、質の高い農産物が豊富です。
  • ご当地グルメ: 静岡おでんや浜松餃子など、地域に根付いた美味しいものがたくさんあり、食生活が本当に豊かになりました。

静岡移住で後悔しないための3つの注意点

静岡移住で後悔しないための3つの注意点

多くの魅力がある一方で、移住してから「こんなはずでは…」とならないために、知っておくべき注意点も存在します。

「車社会」への適応は必須

静岡市の中心部であれば、公共交通機関や自転車で生活できますが、少し郊外に出ると車がないと途端に不便になります。

  • 行動範囲: 特定の大型商業施設や、自然豊かな観光スポットの多くは郊外にあります。車がないと、行動範囲がかなり限定されてしまいます。
  • 維持費: 車を持つとなると、駐車場代(月5,000円〜15,000円程度)、ガソリン代、保険、税金などの維持費がかかります。移住後の家計シミュレーションに、これらの費用も忘れずに含めましょう。

生活コストの項目で家賃が下がることのメリットを挙げましたが、車を所有する場合、これらの維持費が新たにかかることを考慮して、生活費全体でシミュレーションすることが重要です。

仕事の選択肢は首都圏より限られる

東京に比べると、どうしても求人の絶対数は少なくなります。

  • 業種: 製造業や観光・サービス業の求人は比較的多いですが、IT・Web系や外資系企業、スタートアップなどの選択肢は限られます。
  • 給与水準: 全体的に、給与水準は首都圏よりも低い傾向にあります。リモートワークが可能な仕事を確保した上で移住するのが、最もスムーズな選択肢と言えるでしょう。

移住後のミスマッチを防ぐためにも、可能な限り移住前に仕事を決めておくか、収入の目処を立てておくことを強く推奨します。

地域コミュニティとの距離感

これは住むエリアによりますが、地方特有の人間関係に戸惑う可能性もゼロではありません。

  • 地域のつながり: 郊外や中山間地域では、町内会活動や地域のイベント、消防団への参加など、都会よりも密なご近所付き合いが求められる場合があります。
  • 都市部の感覚: 一方で、筆者が住む静岡市の中心部では、人間関係は非常にあっさりしており、東京とほとんど変わりません。移住前に、希望するエリアの雰囲気について情報収集しておくことが大切です。

「静岡移住はやめとけ」は本当?後悔する人の特徴とリアルなデメリット

ネットで「静岡 移住 やめとけ」といった意見を見かけることもあります。多くのメリットがある反面、以下のような方には静岡移住が合わず、後悔する可能性があるかもしれません。

  • キャリアアップ最優先で、刺激的な仕事を求める人
  • 最新のエンタメやイベントに常に触れていたい人
  • 車の運転が苦手、または絶対に所有したくない人
  • 地域の人との交流よりも、完全な匿名性を重視する人

移住は人生の大きな決断です。自分のライフスタイルや価値観と、静岡での暮らしがマッチするかどうか、冷静に見極めることが成功の鍵です。

目的別!静岡移住でおすすめのエリア3選

静岡県は東西に広く、エリアごとに特色が異なります。ここでは代表的な3つのエリアを紹介します。

静岡市(利便性と自然のバランス型)

県の中心都市。新幹線駅があり、行政機関や商業施設が集まる葵区・駿河区の市街地は、利便性が高く移住初心者にもおすすめです。一方、清水区は港町の風情があり、海の幸を楽しみたい人に向いています。

浜松市(仕事の選択肢と活気)

県内最大の人口を誇る政令指定都市。スズキやヤマハ、河合楽器製作所など世界的な企業が集まる「ものづくりの街」で、仕事の選択肢が豊富です。音楽やイベントも盛んで、活気ある街が好きな人におすすめです。

三島市・沼津市(首都圏へのアクセス重視型)

県の東部に位置し、東京に最も近いエリア。三島駅は新幹線通勤者の利用も多く、リモートワークと出社を組み合わせる人に最適です。箱根や伊豆へのアクセスも良く、観光やレジャーの拠点としても魅力です。

知らないと損!静岡移住で使える補助金・支援制度

知らないと損!静岡移住で使える補助金・支援制度

静岡県や各市町村は、移住・定住を促進するために様々な支援制度を用意しています。

  • 移住支援金: 東京23区からの移住で、特定の条件を満たす場合に支給される補助金(最大100万円)。
  • 住宅支援: 住宅の購入やリフォームに対する補助。
  • 起業支援: 静岡県内で新たに起業する人向けの支援金。

制度の内容や条件は年度や自治体によって変わるため、静岡県公式移住・定住情報サイト ゆとりすと静岡や、移住を検討している市町村の公式サイトで最新情報を必ず確認しましょう。

移住に関する補助金や支援制度は、非常に人気が高く、年度の途中で予算上限に達して受付を終了したり、予告なく制度内容が変更されたりすることが頻繁にあります。ウェブサイトの情報だけでなく、検討している市町村の担当窓口に直接問い合わせるのが最も確実です。

静岡移住で一人暮らしは快適?家賃相場や車事情を解説

結論から言うと、エリアを選べば一人暮らしは非常に快適です。

  • おすすめエリア: JR静岡駅や浜松駅の周辺など、公共交通機関が発達した都市部がおすすめです。スーパーや病院、飲食店も徒歩圏内に揃っており、車がなくても不自由なく生活できます。
  • 生活費: 東京での一人暮らしに比べ、家賃が3〜5万円ほど安くなるため、その分を貯蓄や趣味に回すことができます。食費も新鮮な食材が安く手に入るため、節約しやすい環境です。

まとめ:静岡移住はこんな人におすすめ!計画的に準備を進めよう

静岡移住は、「都会の利便性も、豊かな自然も諦めたくない」という方に最適な選択肢です。

【静岡移住が特におすすめな人】

  • リモートワークが中心で、たまに首都圏へ出社する必要がある人
  • サーフィンやキャンプなど、自然の中で楽しむ趣味がある人
  • 子育てのために、穏やかで安全な環境を求めている人
  • 新鮮で美味しい食べ物を日々の楽しみにしたい人

移住を成功させるには、情報収集と計画的な準備が不可欠です。まずは週末などを利用して実際に現地を訪れ、街の雰囲気や暮らしを肌で感じてみることを強くおすすめします。

移住は人生における大きな決断の一つです。本記事のような体験談は参考にしつつも、ご自身のライフプランや価値観と照らし合わせ、十分な情報収集と現地訪問を重ねた上で、慎重にご判断ください。

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この記事を書いた人

読書・ガジェット・ライフハック好き。株式会社アマノート代表取締役。読書関連のメディアやサービスを運営しています。Yahoo!ニュース エキスパート(クリエイター)としても活動中です。

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