池井戸潤さんの『ハヤブサ消防団』には続編があります。2026年8月5日に集英社から出た『ハヤブサ消防団 森へつづく道』です。主人公のミステリ作家・三馬太郎も、舞台の八百万町ハヤブサ地区もそのまま。シリーズは今のところこの2作です。
筆者は2作ともAudible(オーディブル)で聴きました。続編の前に1作目を聴き直してから、『森へつづく道』に進んでいます。この記事では、続編のあらすじ(ネタバレなし)と感想、読む順番、前作から何年後の話か、ドラマの続編があるか、Audibleで聴く場合をまとめました。
この記事の要点
- 続編は『ハヤブサ消防団 森へつづく道』(2026年8月5日・集英社)。シリーズは2作
- 読む順番は刊行順。主人公も舞台も同じなので、1作目から読むのがおすすめ
- 作中の時期は、1作目の連続放火事件から2年後(連載開始時の集英社の発表より)
- ドラマ(テレビ朝日・2023年)の続編や『森へつづく道』の映像化は、公式の発表が見当たらない(2026年9月時点)
- 2作ともAudibleの聴き放題の対象で、朗読はどちらも杉山怜央さん(2026年9月28日時点)
ハヤブサ消防団の続編は『森へつづく道』(2026年8月発売)
『森へつづく道』は、文芸誌「小説すばる」の2025年6月号から2026年5月号まで連載されたあと、単行本になりました。集英社の創業100周年記念作品です。講談社・集英社・ダイヤモンド社・文藝春秋の4社が池井戸潤さんの作品を季節ごとに出す企画「池井戸潤プロジェクト2026」の、夏の1冊でもあります。
| 項目 | 1作目『ハヤブサ消防団』 | 2作目『森へつづく道』 |
|---|---|---|
| 単行本の発売 | 2022年9月5日 | 2026年8月5日 |
| 定価(税込) | 1,925円 | 2,200円 |
| ページ数 | 480ページ | 440ページ |
| 連載 | 小説すばる(2022年5月号まで) | 小説すばる(2025年6月号〜2026年5月号) |
| 文庫 | 集英社文庫(2025年5月20日) | なし(2026年9月時点) |
| Audible | 15時間51分 | 15時間15分 |
1作目は2023年に第36回柴田錬三郎賞を受賞しています。
※書誌は集英社の書籍ページ(1作目/2作目)、連載期間は集英社のプレスリリースと「小説すばる」の目次、Audibleの再生時間はAudibleの作品ページにもとづきます(2026年9月28日時点)。
読む順番は刊行順の2作|1作目から読むのがおすすめ
- ハヤブサ消防団(2022年):亡き父の故郷に移り住んだミステリ作家・三馬太郎が、地元の消防団に入り、町で続く放火事件に巻き込まれていく
- ハヤブサ消防団 森へつづく道(2026年):文学賞の候補になった太郎が、ライバル作家に持ち上がった疑惑と、町で起きた若い女性の死の謎に向き合う
続編から読んでも大丈夫?
主人公の三馬太郎、舞台のハヤブサ地区、太郎が消防団員として町で暮らしていることは、1作目から続いています。
筆者は続編の前に1作目を聴き直したので、続編だけを読んだ場合の分かりやすさは確かめていません。ただ、太郎と町の人たちとの関係は1作目で積み上がったものです。迷ったら1作目から読むのが無難です。
続編は1作目の何年後の話?
連載開始時の集英社の発表では、『森へつづく道』は1作目の連続放火事件から2年がたったところから始まります。集英社の特設ページでは「移り住んで数年」と紹介されています。
本の刊行でいうと、1作目(2022年)から続編(2026年)までは約4年あいています。1作目を読んだのが何年も前なら、続編の前に読み返しておくと人物を思い出しやすくなります。
『森へつづく道』のあらすじ(ネタバレなし)
ハヤブサ地区に移り住んで数年。三馬太郎は、消防団の活動と執筆に追われる毎日を送っています。そんな太郎が、ある文学賞の候補に選ばれます。最大のライバルは、人気の歴史ミステリ作家・北原未南。ところが、その未南に不可解な疑惑が持ち上がります。
同じころ八百万町では、幼い子どもを残した若い女性が、川で亡くなっているのが見つかっていました。真相を探るうちに、太郎は町を揺るがす大きな疑惑に巻き込まれていきます。
※集英社の作品紹介をもとに、結末に関わる部分を除いてまとめています。
2作を聴き終えた感想|1作目と同じくらい楽しめた
正直に言うと、1作目と続編のどちらが上ということはなく、同じくらい楽しめました。
続編でいちばん印象に残ったのは、町の過去にまつわる謎です。のどかな山あいの町にも、長い時間をかけて積み重なってきた歴史があります。その過去が、いま町で起きていることとどうつながっていくのか。ここが続編の読みどころだと感じました。
1作目の書評では「都心に住んでいる人は、読むと地方に住みたくなる作品」と書きました。『半沢直樹』や『下町ロケット』のような会社や銀行が舞台の池井戸作品を思い浮かべて読むと、舞台も空気もかなり違います。山あいの町を舞台にしたミステリーです。
1作目を聴き直してから続編へ
筆者は、1作目(15時間51分)を聴き直してから『森へつづく道』(15時間15分)を聴きました。2作で約31時間です。続編の前に1作目の内容を思い出したい人は、Audibleなら聴き放題の範囲で聴き直せます(2026年9月28日時点)。
ドラマ版と、ドラマの続編(シーズン2)は?
- テレビ朝日「木曜ドラマ」:2023年7月13日〜9月14日、全9話
- 主演は中村倫也さん(三馬太郎役)
2026年9月28日時点で、ドラマの続編(シーズン2)や『森へつづく道』の映像化について、テレビ朝日・集英社とも公式の発表は見当たりません。
筆者はドラマ版を見ていないので、ドラマと原作の違いには触れません。
Audibleで聴く場合(筆者は2作とも聴きました)
2作ともAudible版があり、どちらも聴き放題の対象です(2026年9月28日時点)。朗読はどちらも杉山怜央さん。『森へつづく道』は、紙の本と同じ2026年8月5日に配信が始まりました。
| 作品 | 再生時間 | 配信開始 |
|---|---|---|
| ハヤブサ消防団 | 15時間51分 | 2022年9月5日 |
| ハヤブサ消防団 森へつづく道 | 15時間15分 | 2026年8月5日 |
集英社の特設ページでは、作中で話される「中濃弁」のナレーションを入れた刊行記念の宣伝動画も公開されています(Audible版の本編とは別のものです)。
聴き放題の対象は時期によって変わるので、聴く前にAudibleの作品ページで確認してください。
1作目のあらすじと感想は、こちらに書いています。

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ハヤブサ消防団の続編についてよくある質問
ハヤブサ消防団に続編はありますか?
あります。『ハヤブサ消防団 森へつづく道』が2026年8月5日に集英社から発売されました。シリーズは2026年9月時点でこの2作です。
続編から読んでも楽しめますか?
主人公の三馬太郎と舞台のハヤブサ地区は1作目と同じです。町の人たちとの関係は1作目で積み上がったものなので、迷ったら1作目から読むのが無難です。
『森へつづく道』は1作目の何年後の話ですか?
連載開始時の集英社の発表では、1作目の連続放火事件から2年がたったところから始まります。
3作目はありますか?
2026年9月時点で、3作目の刊行予定や連載開始の発表は確認できませんでした。
ドラマの続編(シーズン2)はありますか?
2026年9月時点で、テレビ朝日・集英社とも公式の発表は見当たりません。ドラマは2023年7月から9月まで、全9話で放送されました。
文庫版はありますか?
1作目は2025年5月20日に集英社文庫から出ています。『森へつづく道』は単行本です(2026年9月時点)。
Audibleで聴けますか?
2作とも聴けます。2026年9月28日時点でどちらも聴き放題の対象で、朗読はどちらも杉山怜央さんです。
まとめ
ハヤブサ消防団の続編は、2026年8月発売の『森へつづく道』です。シリーズは2作で、1作目から読むのがおすすめ。筆者は2作を同じくらい楽しめました。続編では、町の過去にまつわる謎がいちばんの読みどころだと感じています。
池井戸潤さんのほかの作品をどれから読むかは、こちらにまとめています。



