ある殺人事件現場に残された「怒」の血文字。八王子郊外で起きた若い夫婦の惨殺事件から1年後、房総、東京、沖縄に現れた3人の謎の男たち。彼らは次第に地域に溶け込んでいくものの、事件の犯人とされる整形後のモンタージュ写真が公開されたことで、周囲の人々の心に疑念が芽生え始める。
吉田修一が描く重厚なミステリー小説『怒り』は、人間の深層心理と信頼関係の揺らぎを鮮やかに描き出し、2016年には渡辺謙主演で映画化された作品です。
『怒り』あらすじ
『怒り』の簡単なあらすじを紹介します。
あらすじ:怒り
八王子郊外で起きた若い夫婦の惨殺事件の犯人が逃走。その後1年が経過し、この間に、房総、東京、沖縄で身元不明の3人の男が現れました。当初は怪しまれていましたが、徐々に地元の人々に受け入れられ、新たな人間関係を築いていきます。
しかし、八王子事件の犯人とされる整形手術後のモンタージュ写真がテレビ番組で公表されたことで、これら3人の男たちの周囲の人間関係に不安や疑念が生じ始め、物語に変化が訪れます。
特徴:怒り
吉田修一による小説で、『読売新聞』の朝刊に2012年10月29日から2013年10月19日まで連載されました。その後、加筆修正を経て2014年1月25日に中央公論新社から上下編の二部構成で出版。また、2016年9月に監督李相日、主演渡辺謙によって映画化されています。
こんな人におすすめ
- ミステリーやサスペンスが好きな人
- 複雑なキャラクターの心理描写に興味がある人
『怒り』 | 情報 |
---|---|
著者 | 吉田修一 |
出版社 | 中央公論新社 |
発行年 | 2014年 |
ページ数 | 280ページ |
受賞・候補歴 | – |
メディアミックス | 映画 |
『怒り』感想・レビュー
#辛くて二度と読めない本
— よもやま (@4488_NOVELS) November 30, 2023
吉田修一「怒り」
映画でもめちゃくちゃ泣いたけど原作小説の終盤は泣きすぎて呼吸出来ないくらいだった
あまりにも引きずりすぎて一週間くらいメンタルズタボロだったので二度と読めない
内容は本当に良かったんだけど気持ちが追いつかない…
吉田修一『怒り』を読んだ。吉田修一の作品って私には重いので3年に1度以上のペースでしか読めないけど外れを引いたことがないし、どれ読んでも凄い。軽々しくどうのこうの言い難い感じがするけど、むしろ本能のままに思った感想が正しいのかも…と思ったり。
— 白蓮@ゆらら (@yurarra) November 2, 2023
205 吉田修一著 怒り 下
— Rena Nishijima (@yome_rakko) October 27, 2023
2014年1月25日 中央公論新社
幸せになってくれ!と祈るようにページをめくった。フィクションなんだけど、吉田修一作品の登場人物たちには不思議な親近感が生まれる。ナオトの言葉がいちいち刺さります。
※本記事は、X社(旧Twitter社)の「ユーザーの権利とコンテンツの許諾」をもとにポストを掲載しています。
『怒り』以外の作品もチェック!
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『怒り』あらすじと感想のまとめ
吉田修一さんは、ほかにも『パレード』などを発表しています。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。