「オーディブルの料金って、結局いくらかかるの?」——調べはじめると、月額1,500円という数字はすぐ出てきます。でも本当に知りたいのは、その1,500円を払う価値があるかどうかだと思います。
私はAudible(オーディブル)を2022年2月から4年5ヶ月、月1,500円のプレミアムプランを一度も止めずに払い続けています。キャンペーン割引も休会も使わず、ずっと通常料金です。聴き終えたのは244冊。
つまり、私は「オーディブルにいくら払うと、どれだけ返ってくるのか」を実額で出せる立場にいます。この記事では料金プランの中身に加えて、私が実際に支払った総額と、1冊あたりいくらになったのかを公開します。そのうえで、あなたの場合に元が取れるかどうかを判断できる計算式まで用意しました。
※ 料金・プラン内容は2026年7月時点のものです。私の会員歴や冊数も同時点のもので、現在も増えています。
オーディブルの料金プランは2種類(2026年7月時点)
まず基本から。オーディブルの会員プランは2つで、料金は次のとおりです。
| プラン | 月額料金(税込) | できること |
|---|---|---|
| プレミアムプラン | 1,500円 | 数十万以上の対象作品が聴き放題。単品購入は会員割引あり。Audible Originalのポッドキャストも聴ける |
| スタンダードプラン | 880円 | 毎月1冊、全作品の中から好きなものを選べる。選んだ作品は会員期間中いつでも聴ける |
| 無料体験 | 0円(30日間) | 期間中に退会すれば料金は発生しない |
プレミアムプラン|月額1,500円で聴き放題
オーディブルの主力プランです。対象作品が定額で聴き放題になり、何冊聴いても追加料金はかかりません。私が4年5ヶ月使っているのもこのプランです。
聴き放題の対象外になっている作品もあり、それらは単品購入になりますが、会員なら割引価格で買えます。
スタンダードプラン|月額880円で毎月1冊
月に880円で、全作品の中から好きな1冊を選べるプランです。聴き放題ではないかわりに、聴き放題の対象外になっている話題作も選べます。選んだ作品は会員でいる間ずっと聴けます。
私がプレミアム一択にしている理由
私はスタンダードプランを使ったことがありません。理由は「合わなかったら次に行ける」ことが、聴く読書では思っている以上に重要だからです。
紙の本と違って、オーディオブックはナレーターとの相性があります。作品自体は面白そうなのに、声のトーンや読むテンポが合わなくて最後まで聴けない、ということが実際に起こります。聴き放題なら「これは合わないな」と思った時点で止めて別の作品に移れますが、月1冊を選ぶ方式だと、その1冊が外れたときにその月が終わってしまいます。
月に1冊聴くかどうか、というペースがはっきりしているならスタンダードプランは合理的です。ただ「これから聴く読書を習慣にしたい」段階の人には、外れを引いても損しないプレミアムのほうが向いていると思います。
【実額公開】4年5ヶ月で払った総額と、1冊あたりの単価
ここからが、この記事のいちばん伝えたいところです。私が実際に支払ってきた金額を計算してみます。
| 会員歴 | 2022年2月〜(4年5ヶ月=約53ヶ月) |
| 月額 | 1,500円(プレミアムプラン・ずっと通常料金) |
| 支払総額 | およそ8万円(1,500円×約53ヶ月=79,500円) |
| 聴き終えた冊数 | 244冊 |
| 1冊あたり | 約330円 |
| アプリ上の総リスニング時間 | 約2,907時間(4ヶ月1日2時間59分) |
| 1時間あたり | 約27円 |
| ライブラリー | 511作品 |
※ すべて2026年7月時点。冊数・時間は現在も増えています。
割引も休会も、一度も使っていません
先に断っておくと、この8万円という数字には節約テクニックが一切入っていません。
オーディブルの料金を扱う記事では「安く使う裏ワザ」がよく紹介されます。長期の無料体験キャンペーンを狙う、解約時に出る割引オファーを使う、使わない月は休会する——といったものです。私はそのどれも使っていません。2022年2月からずっと、毎月1,500円をそのまま払い続けています。
つまりこれは「いちばん高い払い方をした場合の実額」です。裏ワザを使えばもっと下がりますが、使わなくてもこの単価になる、という数字として見てください。
1冊330円は、紙の本と比べてどうか
文庫本が1冊900円前後、単行本なら1,700円前後です。244冊を紙で買っていたら、控えめに文庫本価格で見積もっても20万円を超えます。オーディオブックを単品で買えばもっと高くつく作品もあります。
1冊330円という単価は、中古文庫本を買うくらいの感覚です。しかも朗読はプロのナレーターや俳優が担当していて、作品によっては朗読そのものが体験の一部になります。
1時間あたり27円、という見方
冊数ではなく時間で割ると、また違う数字が見えてきます。アプリに記録されている総リスニング時間は約2,907時間。支払総額をこれで割ると1時間あたり約27円です。
さらに私は基本的に2倍速で聴いています。なので、この2,907時間ぶんの作品を、実際に耳を使った時間はもっと短いはずです。速く聴けるということは、同じ月1,500円から引き出せる作品の量がそれだけ増えるということでもあります。
ただし、月によって4冊のときも38冊のときもある
ここは正直に書きます。244冊を53ヶ月で割ると月平均4.6冊ですが、実際の消化ペースは月によって大きく振れます。
2026年7月時点でいうと、今月は38タイトル聴いていますが、その前の月は9タイトルでした。同じ1,500円を払っていても、月によって1冊あたりの単価は40円になったり170円になったりします。忙しい時期が続けば、当然もっと少ない月もあります。
「聴き放題だから何冊でもお得」と言い切るのは正確ではありません。元が取れるかどうかは、プランの内容ではなく、自分がどれだけ聴く時間を作れるかで決まります。
元が取れるかは「月に何冊聴くか」で決まる|損益分岐点の出し方
そこで、自分の場合はいくらになるのかを出せる計算式を用意しました。とても単純です。
1,500円 ÷ 1ヶ月に聴く冊数 = 1冊あたりの実質価格
この式に当てはめると、こうなります。
| 1ヶ月に聴く冊数 | 1冊あたり | 紙の本と比べると |
|---|---|---|
| 1冊 | 1,500円 | 単行本を買うのと変わらない |
| 2冊 | 750円 | 文庫本より少し安い |
| 3冊 | 500円 | 明確に安い |
| 4〜5冊(私の平均) | 300〜375円 | 中古文庫本の感覚 |
| 10冊 | 150円 | ほぼ図書館 |
| 0冊 | — | 1,500円がそのまま無駄になる |
分かれ目は「月2冊」
この表を見ると、損得の分かれ目がはっきりします。月2冊聴ければ、紙の本を買うより安くなります。月1冊だと単行本を1冊買うのと同じなので、金額的なメリットはほぼありません。
では月2冊とは、どれくらいの時間を確保すればいい話なのでしょうか。ここは感覚で語られがちなので、私が実際に聴いた作品の再生時間を出してみます。
1冊は約10時間|実際に聴いた作品の再生時間
| 作品 | 再生時間 |
|---|---|
| テミスの剣(中山七里) | 13時間50分 |
| カササギ殺人事件(アンソニー・ホロヴィッツ) | 13時間05分 |
| 震える牛(相場英雄) | 11時間13分 |
| 20 誤判対策室(石川智健) | 10時間36分 |
| 帝都地下迷宮(中山七里) | 9時間43分 |
| いけない(道尾秀介) | 7時間36分 |
| 変な絵(雨穴) | 7時間06分 |
| #真相をお話しします(結城真一郎) | 5時間51分 |
| 8冊の合計 | 79時間00分(1冊平均 約9.9時間) |
いずれも私が実際に聴いた作品です(再生時間は2026年7月時点)。ミステリー小説だと1冊あたり10時間前後が目安になります。
つまり月2冊なら約20時間、1日あたり40分ほどです。通勤が片道30分ある人なら往復で届きます。家事の時間を足せば、意外と現実的な数字ではないでしょうか。逆にいえば、1日40分の「ながら時間」が取れない生活なら、月1,500円は割高になります。
ちなみに、この表の作品はどれも聴き放題の対象で、追加料金なしで聴けたものです。上の8冊だけで79時間ぶん。これを1ヶ月で聴けたとすれば、1時間あたり19円の計算になります。

「高い」と感じる人と、感じない人の違い
4年以上使ってきて思うのは、オーディブルの料金が高いか安いかは、本の値段としてではなく「時間の使い方」として見ると答えが出るということです。
| 1,500円が安く感じる人 | 通勤・家事・運動などの「手は動くが頭は空いている時間」が毎日ある/読書量を増やしたい/目を使わずに本を楽しみたい/小説や物語が好き |
| 1,500円が高く感じる人 | ながら時間がほとんどない/図表の多い実用書が読書の中心/文字をじっくり追いたい/月に1冊聴くかどうか |
私の場合は、仕事の合間・家事の最中・就寝前が主な聴取タイミングです。これまで何もしていなかった時間がそのまま読書時間に変わったので、1,500円は「本代」というより「使えていなかった時間を回収する費用」に近い感覚になっています。
逆に、聴く時間そのものが確保できない人には、どれだけ聴き放題でも意味がありません。この点は評判をまとめた記事でも詳しく書いています。

オーディブルの料金でよくある7つの誤解
料金まわりでよく検索されている疑問に、まとめて答えておきます。とくに最初のプライム会員の話は、勘違いしている人がとても多いところです。
1. Amazonプライム会員でも料金は同じ1,500円
オーディブルの料金で圧倒的に多い疑問が「プライム会員だといくらになるのか」です。答えはプライム会員でも月1,500円で変わりません。
オーディブルはAmazonのサービスですが、プライム会費とは別建ての料金です。プライム会員向けの割引プランは用意されていません。ただし、時期によってはプライム会員を対象にした無料体験の延長キャンペーンが実施されることがあります。恒常的な割引ではなく、あくまでキャンペーンです。
2. 年間プラン・年払いはない
「年払いにすれば安くなるのでは」と考える人も多いのですが、オーディブルに年額プランはありません。月額のみです。
年間で計算すると1,500円×12ヶ月=18,000円になります。他社には年割があるところもあるので、そこは後ほど比較します。
3. 学割はない
学生向けの割引プランもありません。Amazonには学生向けのPrime Studentがありますが、オーディブルの月額料金はそれとは無関係です。
4. 家族で共有できるプランはない
家族会員・ファミリープランのような仕組みはありません。1つのAmazonアカウントに紐づく契約なので、家族それぞれが使いたい場合はそれぞれで契約することになります。
5. 解約に料金はかからない(日割り返金もない)
解約金・違約金の類はありません。いつでも退会できます。
ただし日割りの返金もありません。月の途中で解約しても、その月に支払った料金は戻らず、次回更新日までは会員のまま使えます。解約を考えるなら、次回請求日を確認してからのほうが無駄がありません(確認手順は後述します)。
6. 月に聴ける冊数に上限はない
プレミアムプランの聴き放題に冊数制限はありません。「何冊まで」という上限を気にする必要はなく、対象作品なら何冊聴いても1,500円のままです。私が月に38タイトル聴いた月も、料金は変わりません。
7. 聴き放題の対象外作品は別料金になる
ここは唯一の追加費用が発生しうるポイントです。すべての作品が聴き放題対象というわけではなく、対象外の作品は単品購入が必要です。会員は割引価格で購入できます。
また、単品で購入した作品は退会後も聴けます。一方、聴き放題で聴いていた作品は退会すると聴けなくなります。ここは料金を考えるうえで押さえておきたい違いです。
支払い方法と、次回請求日の確認手順
支払いは、Amazonアカウントに登録している支払い方法から毎月自動で引き落とされます。登録日を起点に1ヶ月ごとの更新です。
料金がいつ引き落とされるのかを確認したいときは、次の手順です。
- オーディブルの公式サイト(PCサイト)にアクセスする
- 「アカウントサービス」を開く
- 会員プランの欄で、次回の更新日・請求日を確認する
更新日を把握しておくと、「今月はあまり聴けなかった」というときに、次の請求が来る前に判断できます。
他の読書サブスクと料金を比べると
オーディブルの1,500円が高いのかどうか、近いサービスと並べてみます。
| サービス | 月額(税込) | 形式・特徴 |
|---|---|---|
| Audible | 1,500円 | 聴く。数十万以上が聴き放題。年額プランなし |
| audiobook.jp(聴き放題) | 1,330円 年払い9,990円(月833円相当) | 聴く。聴き放題対象は約1万5千冊。年割あり |
| Kindle Unlimited | 980円 | 読む。電子書籍が読み放題 |
※ 2026年7月時点。他社の料金・対象作品数は変更されることがあるため、契約前に各公式サイトでご確認ください。
金額だけ見れば、オーディブルがいちばん高いです。年割のあるaudiobook.jpを年払いにすると差はさらに開きます。
それでも私がオーディブルを選び続けている理由は、聴きたい小説が揃っていることと、朗読の質です。私は小説、とくにミステリーを中心に聴いているのですが、この分野の品揃えと、俳優・声優によるナレーションの厚みで選んでいます。逆に、ビジネス書中心ならaudiobook.jpのほうが合う人もいると思います。
Kindle Unlimitedとは「読む」か「聴く」かの違いなので、比べる対象というより用途が別です。文字を追う時間が取れる人はKindle Unlimitedのほうが安く済みます。
実際にオーディブルで聴いてよかった小説は、こちらにまとめています。品揃えの雰囲気はこれを見てもらうのがいちばん早いと思います。

料金を抑えたい場合に用意されている選択肢
先に書いたとおり、私はどの節約手段も使っていません。なので使用感は語れませんが、制度として用意されているものを事実として整理しておきます。
30日間の無料体験でまず見極める
いちばん確実なのはこれです。30日間、料金をかけずに試せます。期間中に退会すれば費用は発生しません。
この記事の計算式を思い出してください。元が取れるかどうかは「月に何冊聴けるか」で決まります。つまり無料体験の30日間で確かめるべきなのは、作品の面白さより「自分が1ヶ月に何冊消化できたか」です。2冊以上聴けたなら、続ける価値があります。
時期によっては2ヶ月・3ヶ月といった長めの無料体験キャンペーンが実施されることもあります。内容は変動するので、登録前に公式で確認してください。
聴くペースが決まっているならスタンダードプラン
月に1冊で足りるとわかっているなら、880円のスタンダードプランのほうが620円安くなります。聴き放題の対象外作品も選べるのが利点です。
使わない月がはっきりしているなら休会制度
オーディブルには、退会せずに会員資格を一時停止できる休会の仕組みが用意されています。「来月は忙しくて聴けない」とわかっているなら、解約して入り直すより手間がかかりません。
私は一度も使ったことがないので使い勝手までは書けません。休会できる期間や回数には条件があるため、利用する場合は公式ヘルプで最新の条件を確認してください。
「安くする」より効くのは、聴ける本を見つけること
ここまで書いておいて何ですが、料金を下げる工夫より効果が大きいのは「最後まで聴ける本に出会うこと」だと思っています。
月1,500円を620円下げるより、月1冊だったペースが月3冊になるほうが、1冊あたりの単価は圧倒的に下がります。1,500円÷1冊=1,500円が、1,500円÷3冊=500円になるわけですから。
そして聴くペースが上がらない原因は、たいてい「向いていない本を選んでいる」ことにあります。私の実感では、図表の多い実用書より、物語のある小説のほうが耳では圧倒的に続きます。この点は別の記事で詳しく書きました。

オーディブルの料金についてよくある質問
オーディブルの月額料金はいくらですか?
聴き放題のプレミアムプランが月1,500円、毎月1冊選べるスタンダードプランが月880円です(2026年7月時点・税込)。
Amazonプライム会員だと料金は安くなりますか?
安くなりません。プライム会員でも月1,500円です。プライム会費とオーディブルの月額は別料金です。
月額料金で何冊まで聴けますか?
プレミアムプランなら、聴き放題対象の作品は冊数無制限です。私は月に38タイトル聴いた月もありますが、料金は1,500円のままでした。
解約に料金はかかりますか?
かかりません。ただし日割りの返金もないため、次回請求日を確認したうえで手続きするのがおすすめです。
無料体験だけで終わらせても料金は発生しませんか?
無料体験期間内に退会すれば料金はかかりません。期間を過ぎると自動で有料会員に移行するので、続けない場合は期限内の手続きが必要です。
年間プランや学割はありますか?
どちらもありません。年額プラン、学生向けプラン、家族共有プランのいずれも用意されていません。
結局、月1,500円の元は取れますか?
月2冊聴ければ紙の本を買うより安くなります。私は4年5ヶ月・244冊で1冊あたり約330円でした。逆に月1冊も聴かない月は、そのまま1,500円が無駄になります。
まとめ:料金は「聴ける時間があるか」で決まる
最後に整理します。
- プレミアムプランは月1,500円、スタンダードプランは月880円(2026年7月時点)
- プライム会員割引・年間プラン・学割・家族プランはいずれもない
- 私は4年5ヶ月フルプライスで払い続けて、支払総額およそ8万円・244冊・1冊あたり約330円
- 損益分岐点は月2冊。それ以上聴けるなら紙の本より安くなる
- 聴けない月は1,500円がそのまま無駄になる。ここは正直なデメリット
オーディブルの料金が高いか安いかは、プランの内容ではなくあなたに「ながら時間」がどれだけあるかで決まります。通勤や家事の時間が毎日あるなら、その時間がまるごと読書に変わるので、月1,500円は十分に回収できます。私自身、4年以上払い続けていて、いまも止める理由が見つかりません。
迷っているなら、まずは30日間の無料体験で「自分が1ヶ月に何冊聴けるか」を測ってみてください。2冊以上聴けたなら、続ける価値のあるサービスだと思います。Audible(オーディブル)の無料体験は公式サイトから申し込めます。
※30日間の無料体験あり・いつでも解約できます(2026年7月時点)

