柚月裕子さんの『孤狼の血』シリーズは、『孤狼の血』→『凶犬の眼』→『暴虎の牙』の刊行順で読みます。全3作の3部作で、すでに完結しています。巻数が少ないぶん迷いにくいシリーズですが、映画版との関係で混乱しやすいので、そこも含めて整理しました。
この記事の要点
- 読む順番は刊行順の3作。孤狼の血(2015)→凶犬の眼(2018)→暴虎の牙(2020)
- 3部作で完結済み。続きを待たずに読み切れる
- 第1作は第69回日本推理作家協会賞受賞・直木賞候補
- 映画は2作あるが、映画2作目は原作2作目の映画化ではない(後述)
- 第1作はAudibleで聴ける(筆者実聴・ナレーター吉開清人/聴き放題は2026年7月時点)
孤狼の血シリーズの読む順番(一覧)
- 孤狼の血(2015年・KADOKAWA)
- 凶犬の眼(2018年)
- 暴虎の牙(2020年・完結)
時系列も刊行順どおりです。昭和63年の広島を舞台にした第1作から始まり、第2作以降は若手警官だった日岡秀一が物語の中心になっていきます。日岡の変化がシリーズの縦軸なので、順番どおりに読むのがおすすめです。
第1作『孤狼の血』(実際に聴きました)
新人警官の日岡が、ヤクザとの癒着が噂される大上刑事と組んで、暴力団系列の金融会社員の失踪事件を追う話です。違法すれすれの捜査に困惑しながら、「正義とは何か」を突きつけられていく日岡の視点が読みどころで、第69回日本推理作家協会賞を受賞、直木賞候補にもなりました。筆者はAudibleで聴きましたが、広島弁の会話劇が声で立ち上がるので、耳との相性がいい作品です。詳しい感想は書評に書いています。

第2作『凶犬の眼』・第3作『暴虎の牙』
第2作『凶犬の眼』は2018年、第3作『暴虎の牙』は2020年にKADOKAWAから刊行され、3部作としてシリーズが完結しました。正直に書いておくと、筆者が読んだ(聴いた)のは第1作までです。続編2作の内容評価はここでは書かず、刊行情報の整理にとどめます。第1作の終わり方を踏まえると、続きが気になる構成であることは間違いありません。
映画版との関係|原作の順番と同じではない
『孤狼の血』は映画化されていて、映画『孤狼の血』と続編『孤狼の血 LEVEL2』の2作があります。ここで混乱しやすいのが、映画の2作目は、原作第2作『凶犬の眼』の映画化ではないという点です。映画1作目は原作第1作をもとにしていますが、映画2作目は映画版オリジナルの物語として作られています。
| 原作(小説) | 映画 | |
|---|---|---|
| 1作目 | 孤狼の血 | 孤狼の血(原作第1作がベース) |
| 2作目 | 凶犬の眼 | 孤狼の血 LEVEL2(映画オリジナルの続編) |
| 3作目 | 暴虎の牙 | ― |
映画から入った人が原作の続きを読む場合は、「映画2作目の続き」を探すのではなく、原作第2作『凶犬の眼』から読み進めるのが正解です。
Audibleで聴く場合
第1作『孤狼の血』はAudible(オーディブル)で配信されています。ナレーターは吉開清人さん、再生時間は10時間53分、聴き放題の対象です(2026年7月時点)。続編の配信状況はAudible内の検索で確認してください。聴き放題の対象は時期により変わります。
Audibleで聴ける警察小説は、こちらの記事でまとめて紹介しています。

孤狼の血シリーズのよくある質問
シリーズは完結していますか?
完結しています。『孤狼の血』(2015年)、『凶犬の眼』(2018年)、『暴虎の牙』(2020年)の3部作です。続きを待つ必要がないので、まとめて読み切れます。
どの順番で読めばいいですか?
刊行順です。孤狼の血→凶犬の眼→暴虎の牙。時系列も刊行順どおりで、日岡秀一の変化が巻をまたいで描かれるため、途中から読むと人物の重みが半減します。
映画を見てから原作を読んでも大丈夫ですか?
問題ありません。ただし映画2作目『孤狼の血 LEVEL2』は映画オリジナルの物語なので、原作を読むときは第1作『孤狼の血』または第2作『凶犬の眼』から入ってください。映画と原作は別の流れとして楽しむのがおすすめです。
Audibleで聴けますか?
第1作『孤狼の血』は配信されており、聴き放題の対象です(2026年7月時点)。ナレーターは吉開清人さんで、再生時間は10時間53分。続編の配信状況はAudible内でご確認ください。
まとめ
孤狼の血シリーズは刊行順の3部作。孤狼の血→凶犬の眼→暴虎の牙の順で読み、すでに完結しているので一気に読み切れます。映画から入る場合も、原作は第1作からが正解です。
第1作の詳しいあらすじと感想は、こちらの書評にまとめています。











