「『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の簡単なあらすじを教えてほしい」
「Audibleで聴いた人の感想を知りたい」
こういったお悩みを解決します。
- 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のあらすじ(ネタバレなし)
- 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の感想・レビュー
本記事では、アンディ・ウィアーさんの著書『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のあらすじと感想を紹介します。なお、実際に運営者(ヒロキタナカ)が読んだおすすめの本を取り上げています。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』あらすじ
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の簡単なあらすじを紹介します。
あらすじ:プロジェクト・ヘイル・メアリー
未知の物質によって太陽に異常が発生し、地球は氷河期へ向かいはじめました。全生命が滅びるまで、残り30年。
主人公のライランド・グレースは、真っ白な部屋でたった一人、記憶を失った状態で目を覚まします。自分の名前すら思い出せない。ロボットアームに看護されながら、どうやらここは地球ではないらしいと気づきます。
断片的によみがえる記憶と、体に染みついた科学の知識だけを頼りに、グレースは自分がなぜここにいるのか、そして何を託されたのかを少しずつ組み立てていきます。宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号に乗せられた、たった一人の科学教師が人類を救うミッションに挑む物語です。
特徴:プロジェクト・ヘイル・メアリー
映画『オデッセイ』の原作『火星の人』で知られる、アンディ・ウィアーさんの作品です。訳は小野田和子さん。
特徴は徹底した「科学で解く」姿勢にあります。絶望的な状況を、超常的な力ではなく、手元にあるもので実験と検証を繰り返して突破していく。理屈が通っているので、うまくいった瞬間の気持ちよさが格別です。
そしてもう一つの軸がファーストコンタクトです。言葉も文化もまったく共有していない相手と、どうやって意思を通わせるのか。ここが本作の見どころで、後述するとおりAudibleで聴くと体験が変わる部分でもあります。
2026年にはライアン・ゴズリング主演で映画化されました。
こんな人におすすめ
- SFが好きな人
- 科学的な試行錯誤で謎を解いていく話が好きな人
- 読み終えたあとに前向きな気持ちになれる作品を探している人
| 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 | 情報 |
|---|---|
| 著者 | アンディ・ウィアー(訳:小野田和子) |
| 出版社 | 早川書房 |
| 発行年 | 2026年1月(ハヤカワ文庫SF版) |
| ページ数 | 上464ページ・下448ページ |
| 受賞・候補歴 | – |
| メディアミックス | 2026年 映画化(ライアン・ゴズリング主演) |
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』感想・レビュー
この作品は、耳で聴くほうが断然よかったです。244冊聴いてきたなかでも、音声で体験してよかったと最も強く思った1冊でした。
言葉が通じない相手との会話が、そのまま耳に届く
理由ははっきりしています。この物語では「音そのもの」が情報だからです。
言葉を共有していない相手と、手探りで意思疎通の方法を作り上げていく過程が本作の核にあります。紙で読むと、その音は文字として説明されます。けれど耳で聴くと、音は音のまま届きます。説明を介さずに、こちらも一緒に「聞き取ろう」としてしまう。登場人物と同じ立場に立たされる感覚がありました。
紙で読んだ人が損をするという話ではありません。ただ、音で伝えるべき情報を音で受け取れるという一点で、本作はオーディオブックとの相性が突出しています。
科学で一つずつ解いていく過程が気持ちいい
絶望的な状況が次々と襲ってくるのに、グレースはそのたびに手元の材料で検証し、仮説を立て、試します。派手な必殺技はありません。地味な作業の積み重ねです。
それでも面白いのは、理屈が一本通っているからだと思います。うまくいく理由も、失敗する理由も納得できる。だから成功した瞬間に、こちらまで声が出そうになります。
記憶が戻っていく構成と、終盤の展開
現在の宇宙船内と、失われた記憶が交互に進む構成も見事でした。グレースが思い出すのと同じ速度で、読者もこの状況の全体像を理解していきます。断片が繋がった瞬間の納得感が何度も来ます。
そして終盤の展開と結末。ここは書けませんが、読み終えたあとに前向きな気持ちが残るタイプの作品です。上下巻あわせて25時間を超える長さですが、最後まで失速しませんでした。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』以外の作品もチェック!
アンディ・ウィアーさんのほかの作品は、以下のリンクからご確認ください。
当サイトで紹介しているほかのSF作品は、『横浜駅SF』や『嘘と正典』の記事もどうぞ。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』あらすじと感想のまとめ
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、記憶を失った科学教師がたった一人で人類存亡のミッションに挑むSFでした。科学で一つずつ問題を解いていく過程と、言葉の通じない相手との関係が深まっていく過程が、どちらも読みごたえ十分です。
アンディ・ウィアーさんは、ほかにも映画『オデッセイ』の原作となった『火星の人』などを発表しています。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』はAudibleで聴けます
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』はAudible(オーディブル)でオーディオブックとしても配信されています。上下巻とも聴き放題の対象です(2026年7月時点)。
※30日間の無料体験あり・いつでも解約できます(2026年7月時点)
| ナレーター | 井上悟 |
| 再生時間 | 上 13 時間 0 分/下 12 時間 38 分(計25時間38分) |
| 聴き放題 | 対象 |
朗読は井上悟さん。過剰な演出をせず落ち着いた語りなので、科学的な説明が続く場面でも内容を追いやすいです。
上下あわせて25時間超と長めですが、そのぶん通勤や家事の時間にじっくり付き合える1冊です。本作にかぎっては、紙よりも音声を先に勧めます。
Audibleで聴けるほかのおすすめ小説は、こちらの記事でまとめて紹介しています。

Audibleで聴けるおすすめのSF小説は、こちらでまとめて紹介しています。


